育休を取ってみての感想と振り返り

子育て

こんにちは。
30代で第一子が生まれ、思い切って育児休業を取得しました。最初は3ヶ月でしたが、妻の要請で5ヶ月まで延長しました。

今は第二子の育児休業を6ヶ月ほど取得しています。
空いた時間でWordPressでブログを書きつつ、育児に全力投球している父親です。

「男が育休を取る」
言葉にすればシンプルですが、実際にはたくさんの葛藤や不安がありました。

この記事では、僕自身が育休を取る前に感じていた迷い、実際に経験してわかったこと、そして取ってみてどうだったのか、リアルな声としてまとめます。
これから育休を考えている方のヒントになれば嬉しいです。


育休を取る前に不安だったこと

キャリアへの影響

「育休を取ったら、昇進や評価に影響があるんじゃないか」
「戻ったときに自分の居場所はあるんだろうか」

これは多くの男性に共感してもらえると思うのですが、女性が「育休を取る」と男性が「育休を取る」の意味は違ってくると思ってます。実際、日本では「稼ぐ」役割を男性が担う、という文化は根強く残っていますし、所得比も夫が多くなっている割合の方が高いのではないでしょうか。私もそうです。

その場合のキャリア上の不安はなかなか妻には共感してもらえない人も多いと思います。

また上の世代は育休を取ったことがある人なんていませんよね。上司にも取ること自体が「甘え」として内心捉えられている可能性は高いです。なぜ妻が育休を取るのにあなたが取る必要があるのですか、そういう目で見られていることも多いと思います。

私の場合は何でも率直に話してくれる上長でした。実際にそういうニュアンスも口に出されたこともあります。

最終的には自分が抱えている業務を早めに引き継いだり後任を立てること、自分の考えや家庭の状況を丁寧に伝えて理解をしてくれました。

収入面の不安

「給料が出ない期間、どうやって生活する?」
これも現実的な大きな悩みでした。

でも調べていくと、育児休業給付金社会保険料の免除といった支援があることがわかり、事前に試算してみたことで、ある程度の見通しが立てられました。今は出生後休業支援給付金などもあるため、更に手厚くなっていると思います。注意点としては育児休業給付金には上限があることに注意してください。また別途、余裕があれば記事にしたいと思います。


育休を取るにあたっての心構え

恥ずかしながら、最初の育休の時は問題だらけで一時期は毎日のように妻と喧嘩をしていました。数ヶ月間、家庭内別居のような期間もありました。

私としても、先述した不安を妻に理解してもらえない不満があったり「育休をとってやった」という驕りがあったのは事実です。自分としては最大限頑張っているのに、当然のように思っているように見えた妻に苛立ちを感じていました。

それも踏まえて2回目の育休は比較的、うまくいってるように思えます(1回目の時はブログを書いている余裕はなかった)

1回目の育休の時の自分に言い聞かせるような気持ちで心構えを書いていきたいと思います。

不安なのはお互い様

妻は出産にあたって、とても大きな不安を抱えていました。また育児についても上手くできるか、自信がないようでした。私自身も別の不安がありましたが、まずは目の前の育児に関する不満を優先しましょう。まずは新生児育児を乗り切ってからです。

頼れるものは全て頼る

言葉通りですが実家、義実家、友人、行政、サービス。あらゆるものを頼りましょう。遠慮する必要はないです。

私自身は普段から遠慮してしまうタイプですが頼るのを躊躇ったことで結果的に更に大きな迷惑をかけてしまうことになりました。頼られると嬉しい人もいます。お礼や感謝の言葉をきちんとすれば、より強固な絆が結ばれることもありますので、ガンガン頼っていきましょう。

育児を通して感じましたが共働きかつ核家族で安定的な育児をするのは、かなりハードルが高いです。それがデフォルトになっている現代は相当無理があると感じています。

ケチらない

金で解決可能なものは全て金で解決しましょう。具体的には家事の省力化グッズや、宅配弁当、ミールキットなどです。外食には感染症の不安もあるため、中々行けません。

もちろん、そのための蓄えは必要です。

お金を節約したい気持ちも分かります。育児はお金が掛かりますしNISAにでも突っ込んでおきたい、その気持ちは痛いほど分かります。しかし、新生児育児の時期を健全に過ごす価値は間違いなく、それ以上のものがあります。復帰してから仕事を頑張りましょう。

脇役に回る

「船頭多くして船山に上る」ではないですが、育児に関して父側がこだわりが強すぎるのも良くありません。

基本的には育児のメインは妻側が担うケースが多いと思います。男性も育休を取ったので、張り切りたい気持ちは分かりますが、子どもが混乱しないよう妻と足並みを揃えるようにしましょう。

寄り添う

育休中、特に大切だったのが妻への共感と感謝です。

自分がそうだったのですが最初、妻が悩んでいることは針小棒大に感じていました。そんなことより、今考えるべき、やるべきことがあるだろうと。

しかし、妻は目の前にある赤子の命を守ることに精一杯で中長期的な視点を考える余裕はありませんでした。今、妻が考えている、見ている、悩んでいることを極力理解するように努め、まずは感情を認めましょう。その上で頑張っていることに感謝を示すことが重要です。

比べない

妻は不安に思うことがあると育児ママのインスタを見てはより不安を増幅させていました。

私は育休を取らなかった同僚や友人の話を聞いては自分のキャリアの将来に不安を強めていました。

その不安がストレスになりお互いぶつけ合ってはケンカしていたような気がします。もちろん、不安を完全に消すことは出来ないのですが、可能な限り今、目の前の子どもと育児に集中して楽観的に考えるようにしましょう。


育休をとってみた感想

結果として、育休を取って本当に良かったと思っています。

初めて笑った日、初めての寝返り、小さな成長に立ち会える喜びは何にも代えがたいものでした。
そして、日々の育児の大変さを、肌で知ることができたことも、自分にとっては大きな財産です。

もちろん、思うようにいかないことも多く、疲れや不安に押しつぶされそうになる日もありました。
でもその分、子どもの笑顔や、小さな「できた」が、心から嬉しかった。

「自分が育児の“当事者”でいられたこと」
これが、育休を取って一番良かったと思える理由です。


さいごに

男性の育休は、まだ一般的とは言い切れないのが現状です。
でも、それが「前例のない挑戦」であっても、「大切な家族との時間を過ごす選択」であることに変わりはありません。

もしこの記事を読んで、少しでも背中を押せたなら嬉しいです。

「育休を取るか迷っている」
「何から準備すればいいかわからない」
そんな方がいれば、ぜひ気軽にコメントやメッセージください。

育児は一人ではできません。
そして、父親だって、子育ての主役になれる時代です。

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